空っぽの埋め方

ずっと文章も何も書かず、本も読まずにいた期間があまりにも長すぎて、正直何をページの中に詰め込んだらいいかがわからない。冗談でもなんでもなく、語りたいことが摩耗してしまっている。
語りたいことが無くなったのであればこのページを閉じてしまえば済むことだけど、無くなってはおらず摩耗していて、輪郭が見えなくなってしまっているのが問題なのだ。
ちょうどこのかばんのように、中が空っぽで何を詰め込んだらいいのかわからない。摩耗して変形してしまった場所に型枠をつけて、そこへ何かを埋めようとしているけれど埋まらない。そんな状態が続いている。
タイの暮らしや遊びなどについて書いてあるブログを最近よく読んでいる。でも、そこに書かれているような案内する内容を書けないし、そうでない趣味のこと、仕事のこと、暮らしのこと・・・いろいろなことで書けるものがない。
でも、書きたくないのではないのが、やっぱり問題なのだ。
とりあえず毎日埋めていくことで何か見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。
それでも全く書かないよりはいい。
以前申し込んだ小説教室の先生からのメッセージ。書きたくなったら何か書いておくってきなさいという言葉。申し込んで、お金を払って、何も提出できなかった教室。人生でも忘れられない、大きな空っぽ。
いくつもある空っぽの埋め方を、これから見つけ出せるといいな、と思う。